旅の蜃気楼

沖縄のデータセンター

2005/08/01 15:38

週刊BCN 2005年08月01日vol.1099掲載

▼社長室でコーヒーを飲みながら、沖縄の海岸線風景を見る。海って広いなーと、思う。「この部屋にいると、気持ちが雄大になりますね」と、ビックニイウスの小森彦太郎社長。この会社は、ビックカメラが49%、ニイウスが51%出資したデータセンターだ。名護市の太平洋岸に7月半ばに開所したばかり。

▼事業は2つある。データセンターと国内オフショアだ。施設のセキュリティは最新のものばかりで安心だ。サーバーはIBM製がずらりと並んでいる。近く、スーパーコンピュータも導入する予定。それでもフロアにはまだスペースがある。「客先は大手企業で、仕事は安定している」。

▼しかし、国内オフショアの事業はこれからが立ち上げで、Javaのソフト開発に力を入れている。現在の社員は30人で、2010年までに200人規模を計画。事業の成長はソフト開発陣容の確保だ。近くに、沖縄高専が昨年、新設された。人材の供給は期待できる。あとは仕事の供給だ。「特定数社の仕事に絞ってじっくり取り組みたい」。すべてが、贅沢な話で終始した。(那覇発・笠間直)
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