ドライバーの平均飛距離はクラブやボールの進歩で伸びているといわれています。ですから「マスターズ」が開催される米オーガスタ・ナショナルゴルフクラブは来年も全長を155ヤード延ばして7445ヤードにすると発表しました。

　ただ、ゴルフを生業としているプロの世界はさておき、私の独断ですが、アベレージゴルファーはその恩恵をあまりこうむっていないような気がするのです。

　クラブ開発（ボール開発も）は、人の代わりにスイングマシンというロボットが打ちます。機械は、疲れを知らず、いつも同じスイングで、いつもヘッドのスイートスポットで打つことができるのです。

　さて、われわれはどうでしょうか。最後まで振り切れず、スイング軌道はいつもズレていて、芯に当たるのは5回に1回。これでは、せっかくの最新兵器も性能を十分発揮しているとはいえません。

　あなたのドライバーが、あなたのスイングに合っているかどうか、チェックしてみましょう。

　チェック項目は2つ。まず1つは、振り切れているかどうかのチェック。ボールを打った後のフィニッシュの体勢で、ヘッドが身体より前に来ていますか。誰かに見てもらってください。

　2つ目は、ミート率のチェック。文房具店に売っているステッカーをヘッドに貼って、ボールを打ってみてください。どのくらいバラツキがありますか。どちらも合格点に達していないドライバーは、少し改造する必要がありますね。



［ナカシマケンジ］
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1955年生まれ。79年、留学先の米ユタ州で本格的にゴルフを始める。95年、オーストラリアのシドニーに移住。99年、ゴルフのカスタムフィッティングの店「K's Golf」開店。