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中国拠点もライブドア効果で

2005/07/18 15:27

週刊BCN 2005年07月18日vol.1097掲載

 弥生の平松庚三社長は、このほど開いた事業戦略説明会で、ライブドアグループ傘下に入ったことの相乗効果などについて言及した。その中で、平松社長は、「開発スピード向上を目的に、一部の開発を中国・大連市で行う」と表明。

 これも“ライブドア効果”の1つとか。「ソフト開発を中国やインドへ出して失敗している企業は少なくない。ライブドアは2000年から着手して成功している」実績があるため、そこへ弥生の製品開発部隊も拠点を持つことを決めたというわけだ。

 平松社長によると、ライブドアが中国に置いている拠点は、コールセンターと開発部隊。開発部門は中国人技術者を活用しているが、コールセンターのスタッフは日本人。日本語が必要なためだが、給料については中国人と同じ給与体系。それでも、「宿舎と3食が付いて、中国語の指導も受けられる。いつも募集人数を上回るほど応募が殺到する人気」だそうだ。ライブドアの中国での実績に弥生も同調し、早くも製品開発セクションで中国人4人を採用した。

 ライブドアグループ傘下に入り、05年の会計ソフトの認知度が、「04年の56%にくらべ、77%に拡大」したとライブドア効果が見えている。今後は、開発面でもライブドアの中国拠点運営ノウハウを生かしていく考えだ。
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