旅-経営者の目線-

<旅-経営者の目線->108.南オセアニアの旅-(11)ニュージーランド3 クライストチャーチ

2005/07/18 15:27

週刊BCN 2005年07月18日vol.1097掲載

 ダニーデン港を出て15時間、2月12日8時にクライストチャーチの外港、リトルトン港に着岸した。港には輸出向けの松材が高く積み上げられていた。建材や割箸などに使われるという。そこからバスで30分、長いトンネルを抜けて市内に入った。

 クライストチャーチは人口36万、国内第3位、南島最大の都市で、南島観光の中心基地になっている。1851年にイギリスから最初の移民4000人が上陸したところで、広いカンタベリー平野の中央部、バンクス半島の付け根に位置し、東に南太平洋、西に万年雪をいただくサザンアルプス連峰を望む。

 市内は碁盤の目のように区画され、街のシンボルであるカテドラル大聖堂を中心にしてゴシック調の建物が多く、イギリス以外で最もイギリスらしいといわれ、古いイギリスの面影を残している。

 街の中を水深20-30センチの清流エイボン川が蛇行しながら緩やかに流れており、川岸には柳やマロニエの大木などが生い茂っている。川沿いは高級住宅地で、なかに10億円の別荘や豪邸が建ち並ぶ素晴らしい一画があった。ここはもう少し時間が欲しかった。旭川市と同緯度にありながら、暑くもなく寒くもない。住宅は敷地が広く平屋建てが多い。電気代が高いので暖炉用の煙突がついている。

 市内のあちこちに公園があり、そのうえこの街の住民は庭作りに熱心で、いつも街中に花と緑が溢れており、「庭園の街」と呼ばれるのにふさわしい美しい街である。
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