ゴルフギア新時代 つかめ!クラブのポテンシャル
<ゴルフギア新時代 つかめ!クラブのポテンシャル>2.ウッド(1) チタンでもウッド
2005/07/11 15:37
週刊BCN 2005年07月11日vol.1096掲載
さて、当初ヘッドやシャフトは木が使われ、アイアンクラブが19世紀の後半に生まれてからも、遠くに飛ばすヘッドには長くパーシモン(柿材)が主流でした。1980年以降、ヘッドがスチールや他の素材になってからも、以前からの名残りでアイアンと区別してウッドと呼んでいます。
さて、ウッドの1番はドライバー。通常クラブのなかで1番長く、軽く、そしてロフトが1番少なく、1番距離が出る(はず)。アマチュアやアベレージゴルファーにとっては、1番お金もかけ、1番気になり、1番力も入り、そして1番練習するクラブともいえるでしょう。
ゴルフは「ドライバーの良し悪しだけでは決まらない」、「グリーン周りの技がスコアアップにつながる」、「パターの方が1ラウンドで使う回数は多い」といくら言われても、人より1ヤードでも先に飛ばしたいという気持ちは抑えられない。思いっきり飛ばすと、やはり気持ち良く、それがライバルより距離がでていればなお嬉しい。そこで、クラブメーカーの技術革新は盛んで、やれ新素材だ、超デカヘッドだ、2軸シャフトだ、はたまた飛距離がのびるグリップまで装着しています。
では、はたして日進月歩の技術革新のなかで、あなたの飛距離は本当に伸びているのでしょうか。それともメーカーの広告コピーにただ惑わされているだけなのでしょうか。その答えはイエスでありノーでもあります。言えることは、どんなに素晴らしい技術を盛り込んだクラブでも、それを使うプレーヤーに合っていなければ、結果は期待を大きく裏切ることになるでしょう。何ごともマッチング、相性が大切なのです。詳しくは次回に。
profile
1955年生まれ。79年、留学先の米ユタ州で本格的にゴルフを始める。95年、オーストラリアのシドニーに移住。99年、ゴルフのカスタムフィッティングの店「K's Golf」開店。
- 1