しゅりのステップアップゴルフ

<しゅりのステップアップゴルフ>24.【実践編その2】コース内での心構え

2005/06/20 15:26

週刊BCN 2005年06月20日vol.1093掲載

【Q】目の前に池があったり、OB杭などが目に入ると、それだけでネガティブな気持ちになってしまい、吸い込まれるようにボールがその方面に行ってしまいます。コース内での心構えを教えて下さい。

 ゴルフは精神的な強さが必要だと言われます。ゴルフの90%はメンタルな部分が占めると言うプロも多くいることも事実です。池やOBなどに惑わされないポジティブな考え方は非常に重要なポイントとなります。下記の点に気をつけて、少しずつ改善してみてください。



【1】ネガティブ思考をよそに向ける

 池やOB杭を見てしまうと不安になるのは誰でも同じ。また、ボールをなくすのでは、ミスショットをするのでは、とネガティブ思考がモクモクと頭の中に充満してしまうことでしょう。これを取り払うのはまず無理です。取り払おうとすればするほど、さらにネガティブ思考を拡大することにもなりかねません。

 そこで、ネガティブ思考になりそうになったら、自分の意識を他のことに向けるといいでしょう。「空が青い」、「鳥がかわいい」、「ティーグランドの花がきれい」、「緑が目に気持ちがいい」など、ゴルフと全く違うことを考えてみましょう(図1)。ネガティブ思考を拡大させないことが可能になります。



【2】声に出して、ネガティブ発言をしない

 目の前の池やOB杭が気になるのは当たり前です。「いつも池にボールを入れてしまう」、「必ずOB方向に行ってしまう」と思うのは仕方がありません。しかし、それを口に出すのは絶対にやめましょう。

 口に出して言うのは、自分の脳に「池にボールを入れなさい」、「OB方向にボールを打ちなさい」と命令しているのと同じです。しかも、口に出して言うことによって、同伴競技者にまで不安感を与えてしまいます。考えてしまう、思ってしまうのは取り消しがつきませんが、発言を慎むことは自分でコントロールできます。



【3】目標は遠くに

 池などの場合は、その先のボールの落下地点を見ましょう。池を全く無視してしまうのです。埋め立ててしまうイメージでもいいでしょう(図2)。目標を遠くに定め、しっかりと自分の打ちたい方向を決めてみましょう。そうすれば、池もOB杭も気にならなくなるはずです。



 それでは、GOOD GOLFING!
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