ボーナス時期になって、薄型テレビをはじめとした高額商品に、いかに消費者の目を向けさせるか──。家電量販店の競争もいっそう激しくなっている。

　コジマは創業50周年の特別企画として、「コジマお客様カード加入者1000万人突破記念」と題し、6月4、5日の2日間限定で現金還元クーポンを進呈する特別キャンペーンを行った。コジマ各店にある端末「コジマドリームボックス」にカードのバーコードをかざすだけで、最大4000円の現金還元クーポンが当たるという特別企画。

　「カードを発行してから2年。お客様とのコミュニケーションを図るため、様々なサービスを実施していきたい」と小島章利・コジマ社長は語る。「コジマお客様カードとドリームボックスを各種のサービスのベースとして活用していく」というわけだ。

　銀行の中には、店舗で受付札に「当たり」を入れ、当たり札で手ぬぐいなどの粗品をもらえるサービスを始めたところもある。何気ないサービスだが、これで店舗に顧客の足が向くようになったとか。

　小島社長は、「これまでの3年間で収益構造改革を実現した。創業50周年を迎え新しい1歩が始まる」と、競争が激しくなるなかで、サービスの基盤となるコジマドリームボックスで集客力アップを狙っている。