旅-経営者の目線-

<旅-経営者の目線->103.南オセアニアの旅-(6)ケアンズ

2005/06/13 15:27

週刊BCN 2005年06月13日vol.1092掲載

 1月28日17時(東京16時)、マダンを出港し、ニューギニア島沿岸を東に向った。22時40分、ダンピール海峡の暗い海に向って黙祷を捧げた。合掌。

 海峡を通過してソロモン海に入る。29日14時20分右に島影が見え、やがて左にも島影が見えてきた。30日零時頃、ドナルド水道を通過して珊瑚海に入った。史上初めて日米の空母同士の海戦が行われた海である。ここから南西に針路を変え一路オーストラリアのケアンズに向う。

 朝6時、久しぶりに青空と入道雲を見た。1月31日、昨夜の間にグレートバリアリーフの切れ目をゆっくり走り抜け、31日朝7時(東京5時)、オーストラリアの北の玄関口、ケアンズに入港した。

 ケアンズは人口13万。グレートバリアリーフと熱帯雨林という2つの世界遺産に近く、豊かな大自然に恵まれた人気の観光地である。雨期というのに今日も快晴。私は日帰りのサンラバークルーズに参加した。

 双胴船で10時出発、グレートバリアリーフの中に浮かぶモアリーフに向った。今回は好きな泳ぎを諦めて、グラスボートや大型の半潜水艇に何回も乗って、海底や水深4メートルの世界を観察することにした。さまざまな形の珊瑚の海に群れる色とりどりの大小の熱帯魚が、左右のガラス越しに手の届くように泳ぐ迫力は流石であり、今まで見たことのないものであった。気温30度、日射しが強く非常に暑い。

 1月31日19時45分(東京17時45分)、ケアンズを出港し、シドニーに向った。船はオーストラリア大陸とグレートバリアリーフの間の鏡のように波静かなコバルトブルーの浅い海を、慎重に16ノットでゆっくりと航行した。夜の間にグレートバリアリーフを通り過ぎ、2月2日6時(東京4時)、波がでてきた海を速力21.5ノットに上げて快調に走った。気温25度、海水温27度。
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