北斗七星
北斗七星 2005年5月30日付 Vol.1090
2005/05/30 15:38
週刊BCN 2005年05月30日vol.1090掲載
▼自治体の担当者の意見を拾うと、電子会議室については一定の効果は認めるものの、その多くが「運用しているうちに発言者が決まってくる。それが果たしてマジョリティだと言えるのだろうか」という壁に当たるという。もちろん、電子会議室での誹謗中傷などは運営する側が厳しくチェック、削除しており、個人情報保護法の完全施行で今後もその必要性は増大している。つまり運営側の労力は増しているのに、その効果については疑問符がつくというわけだ。ある数万人規模の地方都市では、常時、電子会議室に参加しているのは10人程度というところもある。
▼選挙での電子投票もシステムの不具合が相次いだことで中止、または導入を見送る自治体が増えた。住民の参加を促すには、電子投票は最も効率化に役立つシステムと思われたがこの有様である。ハードも運用を含めたソフトも早急に再検討が求められる。5月22日に投票があった埼玉県川口市の市長選挙の投票率は31・7%で過去最低。IT化が地方政治に目を向けるきっかけになればいいのだが。
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