北斗七星
北斗七星 2005年4月11日付 Vol.1084
2005/04/11 15:38
週刊BCN 2005年04月11日vol.1084掲載
▼ゲリマンダリングの極意は「勝つ時は僅差で勝つ」、「負ける時は大敗する」。そうすることで自党の支持者が相対的に少なくても、多くの選挙区を抑えることができる。今日ではゲリマンダリングに対し厳しい監視の目が向けられるようになったが、なぜか東北楽天ゴールデンイーグルスの試合ぶりを見ていて、ふとこの言葉を思い出してしまった。鳴り物入りで迎えた開幕戦で歴史的勝利を収めたかと思えば、その翌日に0対26という、これも歴史的な大差で破れる。僅差の勝利も目立つ。
▼だが、野球は政治とは違う。得失点差を問われるサッカーとも違う。年間通算で総失点が総得点を大きく上回っても、勝ち越すことは可能だ。たとえ1点差でも勝ちは勝ち。こぢんまりした試合運びを見せられるよりは、観客として面白い。この春、新社会人になった人も多いだろうが、楽天ように伸び伸びした姿勢で仕事に臨めば、5月病も避けられるかもしれない。
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