旅の蜃気楼
一生懸命、走る
2005/04/04 15:38
週刊BCN 2005年04月04日vol.1083掲載
▼お彼岸に郷里に帰った。がたがたと市電が走っている。岐阜の風景だ。その電車を取り囲んで、カメラを持った写真家が大勢いる。ずいぶんな人手だ。岐阜の街も活気があるな。いいことだ、そうか、名古屋景気の影響かな、と勝手に思っていたら、「3月末で廃線」という。突然、市電の思い出が噴出する。車窓から岐阜城のある美しい金華山とゆったり流れる長良川を見て感動して絵を描いた日のこと。雨の日に自転車のタイヤをレールの上で滑らして、転倒した痛い思い出。さびしいな。不採算事業は撤収。時代は変化する。と言い聞かせる。(本郷発・笠間 直)
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