北斗七星
北斗七星 2005年3月21日付 Vol.1081
2005/03/21 15:38
週刊BCN 2005年03月21日vol.1081掲載
▼ライブドアとフジサンケイグループによる買収合戦は、互いに「違法とは言えぬ無法の領域」で、次の一手を仕掛け合っている。法が整備されていないので仕方ないが、「ポイズンピル」や「クラウン・ジュエル」など聞き慣れぬ言葉が飛び交い、一面では「新しいチャンス」の到来を告げている。この紛争に対する識者や企業人の意見が分かれるのも、その証左。「マネジメント」のレベルでは、着実に新たな流れが浸透している。
▼一方、「マネジメント」に対する「商売」のレベルでは、旧来の日本的な部分が根強いようだ。規制撤廃で「黒船」と恐れられた小売り大手の仏・カルフールが日本から撤退を決めた。安くても、品揃えが不十分だったことが日本での敗因とされる。新しい商売のスタイルは、日本の消費者に受け入れられなかった。マネジメントレベルと商売レベルでは、「新しいチャンス」に対する理解度や許容度にギャップがあるらしい。このギャップを把握しないことには、マネジメントで成功しても、商売で失敗しかねない。係争中のライブドアとフジサンケイグループグループにも、当然、当てはまる。
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