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絵画でアピール

2005/02/21 15:27

週刊BCN 2005年02月21日vol.1077掲載

 会場内を飾る多数の絵画──。セイコーエプソンが開いた報道関係者向け懇親会の会場内は、有名画家の絵画で埋め尽くされ、一風変わった雰囲気を演出していた。

 すべてエプソンのプリンタで出力されているとのこと。「絵や写真を綺麗に見せるエプソンのプリンティング技術をぜひ堪能してもらいたい」とは、草間三郎・セイコーエプソン社長。報道関係者に自社技術を強くアピールしたい気持ちが強かったようで、製品展示だけでは気が済まなかったのだろう。

 エプソンは、メインのプリンタ事業で、複合機が好調に推移しており、今年度の第3四半期は増収を達成。だが、楽観視できない状況もある。04年の年間販売台数ナンバーワンベンダーを決める「BCN AWARD 2005」のインクジェットプリンタ部門では、トップシェアをキヤノンに初めて明け渡し、今度は追いかける立場となった。

 今月10日、東京・青山に直営店を開設。同社にとって初の直営店で、「実際に見て、触れてもらいエプソン製品を体験してもらう場」として、ユーザーにアピールするのが狙い。首位奪還に重要な戦略拠点だ。ここにも同社のプリンタで出力した絵や写真が掛けられている。懇親会での展示は、何かとうるさい報道関係者を使ってその感触を“下調べ”という意味合いもあったのかも?
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