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社長交代で復活に賭ける

2005/02/14 15:27

週刊BCN 2005年02月14日vol.1076掲載

 2004年12月1日付で経営トップに就任したばかりの、津田志郎・ボーダフォン社長兼CEOが4月1日付で取締役会議長・代表執行役会長に就く。後任の代表執行役社長には、ウィリアム・ティー・モロー・ボーダフォンUK社長が就任する。

 津田社長兼CEOは記者会見で、「ボーダフォンの抱える難局を乗り切るために、ボーダフォンUKにモロー氏の社長就任をお願いした。2人3脚で業績回復にあたる」ことを強調。モロー・ボーダフォンUK社長は、日本テレコムホールディングス社長を03年12月まで務めていた。それだけに、「日本の通信業界には精通している」(津田社長兼CEO)とし、業績回復に向けて津田氏とモロー氏の2頭だての経営トップ体制が必要だったという。

 ボーダフォンが明らかにした1月末の契約数は、昨年12月末を5万8700件下回る1515万2300件に。契約数減少は、端末新機種の投入が遅れたことなどが理由としているが、「お客様に選んでもらえない」(津田社長兼CEO)というジレンマからは抜け出せていない。業績回復のためにボーダフォングループのスケールメリットを生かす、とまで言うが、国内ユーザーにどれほど訴えていけるか。

 06年に始まる番号ポータビリティ制のスタートを控え、ユーザー確保のために生き馬の目を抜く熾烈な競争が始まっている。
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