旅-経営者の目線-

<旅-経営者の目線->89.巾着田の彼岸花と蔵の街川越

2005/01/03 15:27

週刊BCN 2005年01月03日vol.1070掲載

○高麗郷巾着田

 巾着田の彼岸花は2002年と03年の9月に続けて観に行った。02年は時期が早くてもうひとつだったが、03年は見頃だったので、時間をかけて満開の彼岸花を心ゆくまで観て回った。

 埼玉県日高市の巾着田は、清流高麗川に沿って自生した彼岸花が密集して咲いており、壮観である。総面積16.7ヘクタール、散策路の総延長が2キロもあり、日本一といってもよいのではないか。

 川沿いの道や、左右に拡がる花の間の小径を散策し、「あいあい橋」を渡った。この橋からの眺めが素晴らしく、清流で水遊びする子供達の姿も絵になっている。大きな臨時駐車場があったが、渋滞が酷い。近くの東武高麗川駅利用が便利。一度は必見の価値がある。

○蔵の街川越

 全国各地に蔵の街は多いが、川越はそのなかでも代表的な町並みが残っている。北条氏康の有名な川越の夜戦をはじめ、たびたび大きな戦いが行われた戦略的な重要地で、江戸の西北を固める防衛拠点として築かれた城下町。新河岸川の舟運と川越街道を通じて江戸と結ばれている。松平伊豆守をはじめ代々徳川家の重臣が城主をつとめた。

 斬新な設計の駅ビルを出ると、堅固な土蔵づくりの歴史的建造物が面的な拡がりで整然と並んでいる。時を告げる有名な「時の鐘」をはじめ、蔵の街並みや大正浪漫街など、人気が高く訪れる人が多い。そのために、現在も商店街として栄えており立派にその役割を果たしている。
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