洗濯終了のお知らせ音、炊飯器の炊き上がり、お風呂の沸き上がりアラーム…。どれをとっても家電の音はワンパターン。これに目覚まし音でも加われば、「どれが鳴っているのかさっぱり分からない」と頭を抱えることになる。

　サミーネットワークスは、携帯電話の着メロを家電などの電子機器に送信し、お知らせ音を自分の好きなメロディーに変えられるシステムを開発した。システムに対応した携帯電話や電子機器が、来春以降、順次発売される予定だ。現在の参画メーカーは三洋電機、バンダイ、リンナイなど12社だが、今後新たな参画も見込まれている。

　ワンパターン音の解決はもちろん、毎日の家事が楽しくなったり、また、お風呂でのリラックスタイムに好きな音楽を聴けたり、癒しにも貢献。加えて、着メロユーザー、家電ユーザーという2つの市場がターゲットになることで、思いもよらぬ相乗効果が生まれる可能性もある。

　普通の家電に遊び心を加えた“プラスα”の発想が、家電、携帯電話それぞれの市場に新しい風を吹き込むか？