アマチュアのためのゴルフ心理学
<アマチュアのためのゴルフ心理学>16.練習は質が肝心
2004/11/22 15:27
週刊BCN 2004年11月22日vol.1065掲載
何の課題もなくただ打つのでは、実際にできるようになっているのかどうかもはっきりしない。一方、しっかりと課題を設定すれば、練習の成果も明白になる。
練習の際には、一番大事だと思われる課題から取り組み、それがクリアできて初めて次の課題に取り組むという習慣をつけてほしい。
次に大切なのは、何球も何時間も続けて行うのではなく、練習を区切って行うということである。実際に、集中できる球数を知るために、1つの課題だけに集中して何球か続けて打ってみよう。何球までなら集中してその課題だけを考えられるだろうか。それがあなたの集中できる限度の球数なのである。
これがわかれば、練習の時に続けて打つ球数は、それを超えないようにしよう。また、何球か集中して打った後は、良かったショットのリズムや感覚を鮮明に思い返しながら確認するなど、練習のなかにイメージの時間を積極的に取り入れるようにしてみるといい。
良いショットにはリズムやテンポが大きく影響していることなど、本番での大事なキーポイントに気づくこともできるだろう。
最後に、本番に生かす練習をするために最も大切なことだが、緊張する場面などをできるだけリアルにイメージしながら打つ練習を取り入れてみてほしい。
パッティング練習であれば、勝負を決めるバーディパット、あるいはプレーオフで勝てるか負けるかの重要なパッティングなどを具体的にイメージし、緊張感が高まったなかで落ち着いてターゲットのみに意識を向けていつも通りに打つ、という具合である。
クラブ、場面を設定し、ターゲットも明確に定めたなかで打つ練習を行うのだ。脈が早まったり、手に汗にぎるほどになれば、イメージも成功している証拠である。そうしたなか、どれだけ落ち着いて集中して打てるか、といった練習は本番を想定して行うのに最も有効だ。
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