BCN FORUM
愛煙家はツライ
2004/11/15 15:27
週刊BCN 2004年11月15日vol.1064掲載
ある企業のシステム管理者は、オフィス内の喫煙ルームにタイムカードを設置。愛煙家からの非難を覚悟で、タバコを吸う社員の喫煙時間をチェックし始めた。
大半のオフィスは禁煙となっているために、喫煙者は仕事を中断して喫煙ルームや屋外でタバコを吸う。「その離席時間が業務の妨げになっている最大の要因」というわけだ。
効果はてきめん。タイムカード設置当初、1か月の喫煙時間を合計すると丸1日分になる社員もいた。「業務がタバコに蝕まれていた」とか。
だが、「タイムカード設置後4か月目には、23人いた喫煙者のうち、10人が禁煙した」と自信満々。このほか、役員が就業時間中にゲームをしていることが発覚。これをきっかけに、パソコン監視ソフトを導入。社員の“監視”に拍車をかけている。
「不稼動時間の撲滅が最大のコスト削減」。業務の効率化は企業にとって永遠の課題。タバコを吸うための離席は、確かに業務を中断しているのは事実だ。だが、タバコを吸うことで「気分転換できる」、「新たなアイデアを思いつく」といった数字で図れない効果もある、と力説する愛煙家も多いが。
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