アマチュアのためのゴルフ心理学
<アマチュアのためのゴルフ心理学>14.ラウンド前日は眠れない
2004/11/08 15:27
週刊BCN 2004年11月08日vol.1063掲載
ベテランプレーヤーでも、大事なコンペを翌日に控えていると、興奮していつも通りに寝つけないということがある。
こういう時は、できるだけ早めに食事をとり、寝る前にリラックスする時間をいつもより多めにつくるようにしたい。そして、この貴重なリラックスタイムこそ、ゲームマネジメントを考える時間に充てて欲しい。
クラブやボール、雨具などの準備は念入りにしても、ゲームプランを立てている人は意外に少ない。しかし、事前にゲームプランを立てないのは、戦略も心の準備もないままラウンドに乗り込むのも同然である。
プランがないので、その場その場で右往左往する。失敗にも鈍感になり、1回のラウンドから得られる気付きや反省材料も少なくなってしまう。
せっかくのラウンドを次回、またその次へと生かしていくためにも、ゲームプランを必ず練るようにしてみよう。
その方法だが、ゲームマネジメントには、ティーショットの立ち位置、落とし所、注意点(バンカーや池、OBなど)、そしてアプローチで得意な距離を残すにはどの番手を選べばよいか、といったことなどが含まれる。どういう戦略でプレーするかをホールごとに具体的にイメージすることから始まる。
戦略が決まれば、あとはそれを繰り返し思い描こう。また、自分にとって得意なホールであれば、思い切って攻めてパーやバーディーを狙うのか、あるいは苦手なホールがあれば、他人はどうあれ自分は確実に刻んでパーやボギーで抑えるようにするのか、など決めるのも大事である。
あらかじめ自分のなかで攻めるコースと守りのコースを分けることで、当日のクラブ選択も迷いが減るはずだ。
このように、寝床に入りリラックスしながらゲームマネジメントをしているうちに、いつの間にか、心地よい眠りにもつけること請け合いである。
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