シャープがこのほど発表した電子辞書の新製品は、5インチ型TFTカラー液晶画面とステレオスピーカーを搭載、さらにテレビに接続できるというスグレもの。

　同社の桃井恒浩・情報通信事業本部パーソナルツール事業部副事業部長兼商品企画部長は、「電子辞書はリビングに置いている家庭が多い」ことに着目。家族など複数人で機能を共有する需要があると見込んだようだ。

　テレビに出力することで“1人で使う”から“みんなで使う”を訴求。テレビで見ることができるのだから、それなりにコンテンツは拡充している。

　料理のレシピや健康に役立つストレッチ、ガーデニングに役立つ花の育て方、英語のネイティブな発音を聞きながらの学習──など。電子辞書では初めて「ブリタニカ国際大百科事典」もカラー写真入りで搭載。SDメモリカードに保存したデジカメや携帯電話の写真も簡単に見られるなど、家族みんなで活用できる。

　「どうせなら、大画面の薄型液晶テレビで見ては…」。シャープからのささやきが聞こえてくるようだ。