アマチュアのためのゴルフ心理学

<アマチュアのためのゴルフ心理学>6.モチベーションアップ

2004/09/13 15:27

週刊BCN 2004年09月13日vol.1055掲載

 世界のトップアスリートと呼ばれる選手すべてに共通しているもの、それはモチベーションの高さとそれを維持する力である。

 逆に、どんなに才能や環境に恵まれていても、それがなければ無意味に等しい。言い換えれば、一般の人でも高いモチベーションを持ち続けることができれば、より上のレベルを目指すことが可能になる。

 そこで今回は、全ての基本ともいえる、このモチベーションアップの方法について探ってみたい。

 まず最初にカギとなるのが、具体的な夢をもつことだ。ドライバーの飛距離を伸ばしたい、100を切りたい、仲間に勝ちたい、将来海外でプレーしてみたい──など、何でもいい。そのためなら練習を頑張ろうと思えるようなものが一番である。簡単には手に入らないが、努力したら何とかなると思えるような、少し難しいと思うくらいの夢を描き、毎日イメージするようにしよう。

 次に大事なのが環境の見直しである。競技志向なら競技を目指している者、レジャー志向ならレジャーを目指している者など、同じ目的意識をもつ仲間を見つけることも有効だ。

 コーチについても同様のことが言える。競技者として頑張りたいのであれば、それに応えられるコーチを探すのは、モチベーションをアップさせるのにも維持させるのにも最も有効な手段と言えるだろう。

 逆に、楽しみたい人が厳しい指導者についてしまっても、それは苦痛なだけである。もしエンジョイすることを重視するのであれば、仲間が作れるようなアットホームな雰囲気のスクールを探すのもいいだろう。

 自分にとってゴルフとは何なのか、どうしてゴルフを続けているのか、ということを振り返ってみれば、どのような環境を求め、自分自身もどのように考えていけばよいのかわかってくるはずである。

 自分から変えていけることはどういうことがあるかという方に思考を向けられれば、モチベーションもアップし、上達への近道にもなるだろう。
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