アマチュアのためのゴルフ心理学

<アマチュアのためのゴルフ心理学>5.しびれるショートパット

2004/09/06 15:27

週刊BCN 2004年09月06日vol.1054掲載

 コースでいつも通りのパッティングができないなど、パットに苦手意識をもっている人は少なくない。特に、入れごろ外しごろの微妙なショートパットは、しびれてしまって結局入らないという話をよく耳にする。そこで今回は、ショートパットに絞って練習から本番での注意ポイントをあげてみよう。

 まず、ショートしがちな人。必ずショートパットはオーバーさせるつもりで打つようにしてほしい。なぜなら、ショートしてしまうということは、カップインの可能性は全くの0%だからである。オーバーすれば、それがたとえミスパットだとしても、入る可能性はずっと高まる。

 気持ちの上でも打ち切れずにショートというのは、心理的にも非常にダメージが大きい。弱気な自分にまたがっくり、ということにもなりかねないのだ。常にしっかり打つ、というのが肝心になる。

 オーバーさせるのが難しいという人は、目標をカップではなく、カップの先30センチくらいにおいてみよう。カップを通過させて、その先に止める、という意識で打とう。

 次に、手がいうことをきかなかったり、パンチが入ってしまう、という人におすすめなのが、呼吸を見直すことである。

 通常、ヘナヘナのパッティングや、パンチが入るパッティングは息を止めて打っている人が多い。打つ前に深呼吸をして、しっかりと身体に酸素を取り入れてから構えに入る、というのも良いだろう。

 練習のときは、テイクバックで息を吸い、「ふぅーっ」と吐きながら打つ、という練習をしてみよう。手がスムーズに動くのが感じられるはずである。もちろん、それが身についたら本番でも取り入れてみよう。

 最後に、パットを打つときに「入れたい(願望)」とか「絶対入れなきゃ(追い詰める思考)」といった言い聞かせはやめよう。そのようなセルフトークは、実際の行動に全く結びつかない。そうではなく、「カップを通過してその先に止めよう」といった風に、自分が取りたい行動をイメージするのが肝心だ。
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