Letters from the World

ブログを使う

2004/08/09 15:37

週刊BCN 2004年08月09日vol.1051掲載

 最近ブログ(Blog)という言葉を耳にする機会が多い。また、多くのサイトでブログを運営している。ブログとは、Web Logが短縮されて作られた言葉だ。インターネットでウェブを運営している時に、システム管理者がサイトにどのような変更を加えたかを書き込んだログがブログの始まりだと言われている。しかし、現在流行っているブログは、システムの管理者が書き込んだログではない。ブログにはブログを主催する個人が毎日日記のように書き込みを行なうようになっているのだ。インターネットを使った日記、そしてそれに対して読者がレスポンスを書き込むことができるという仕組みになっている。

 掲示板との一番大きな違いは、掲示板は誰もがルートの書き込みができるのに対して、ブログはルートの書き込みはそのブログの主催者しか書き込めないということだ。なぜ、ブログが流行るのだろうか。まず、多くのサイトはサイトを作成するときには力をいれて作成するが、できてしまったらそのままで更新されない。これでは人が逃げてしまう。サイトを簡単に更新するという意味でブログは使いやすい。次にブログは日記だ。誰にも他人の日記を見たいという欲望がある。有名人にブログを提供することで、人を集めることができる。

 個人は簡単にサイトが更新できるという魅力に加えて、サイト主催者側は人を集める手段としてブログを使うことができる。これが世界中でブログが注目されている理由なのだ。さて、このブログをどのようにビジネスにつなげるか。ブログはフリーで作ることができるというのが一般的な考えだ。無料となると集客以外の目的を考えることは難しい。しかし、ブログを使いたいのは個人だけとは限らない。自社のサイトにブログのセクションを設けること、そしてブログを自社サイトで運営するためのツールを提供することが次のビジネスになると私は考えている。(米サンノゼ発:パシフィックソフトウェアパブリッシング 内倉憲一)
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