旅-経営者の目線-

<旅-経営者の目線->68.日光・奥日光の旅-(3)中禅寺湖周辺

2004/07/26 15:27

週刊BCN 2004年07月26日vol.1049掲載

 3日目は戦場ヶ原に向かった。標高1400メートル、山々に囲まれて広大な湿原と草原が拡がり、小田代が原とともに高山植物と野鳥の宝庫になっている。

 龍頭の滝は湯滝の下流で、湯川が中禅寺湖に流れ込む手前にある。急傾斜の溶岩の上を物凄い勢いで水が流れ落ちる様は壮観、観瀑台から間近に眺められた。古刹中禅寺に参詣し湖岸に降りると、湖越しに男体山の雄姿が正面に見えた。

 このあと歩いてイタリア大使館別荘を訪ねた。有料で室内見学が許され、優雅な外交官生活の一端を垣間見ることができた。帰りは澄んだ空気を胸一杯に吸って、色づいた樹々の間の静かな湖畔の道を満喫しながら歩いた。

 華厳の滝は日光を代表する滝で落差97メートル、水量も多く名瀑の名に恥じない。エレベータで下り、観瀑台から正面に見る滝は豪快で迫力があった。

 東照宮は混んでいた。人混みの中で陽明門その他を一巡した後、目指す霧降の滝に向かった。上下2段に分かれて落ちる美しい滝だが、徒歩40分というので諦め、遠く眺めるだけで辛抱した。今回は念願叶って5つの滝を見ることが出来満足した。

●その後の日光杉並木保護事業
 1996年の「日光杉並木オーナー制度」発足から8年、売却された杉は673本(04年2月1日現在)に達し、その資金を原資に保護と樹勢回復事業が実施されている。着実に効果が上がっていると聞き、喜びに堪えない。
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