トロントはカナダ最大の国際都市で広大なオンタリオ湖岸にあり、その対岸はアメリカニューヨーク州である。世界一高い553メートルのCNタワー、その展望台からの眺めは最高。市街地や小型機飛行場などが真下に見える。ここには開閉式屋根のドーム球場がある。アメリカ大リーグのトロント・ブルージェイズの本拠地である。

　翌朝トロント空港に向かい、ここで現地のガイドと別れ、空路エドモントンに飛び新しいガイドと合流。当時、世界最大級と言われたウエスト・エドモントン・モールに立ち寄った。巨大なガラス張りの天井の下に拡がる大ショッピングセンターや、レストラン、映画館、波の出るプール、その他多くの施設があり、1つの町を形成していた。その規模の大きさに驚いたが、厳寒のカナダならではのものと理解した。午後、陸路カナディアン・ロッキーの北の玄関口ジャスパーに向かう。ここから南のバンフまでがロッキー観光のメインルートである。その第一歩として市街地から4キロのラク・ボーベール湖畔に立つ超一流のリゾート、ジャスパー・パークロッジに泊まった。客室はすべてキッチン付のコテージで、大自然の眺望が素晴らしい。翌朝、野生の大鹿が草をはんでいるのに出会った。

　街の近くにマリーンキャニオンがある。峡谷の両岸は間隙わずか1メートル、深さ55メートル、垂直に削られていて、観る者の足をすくませる。有名なアサバスカ滝は落差22メートルだが、間近で見ると水量が非常に多いので、轟音が響いて迫力があった。