ソウルの街角から
<ソウルの街角から>23.台湾旅行
2004/03/15 19:47
週刊BCN 2004年03月15日vol.1031掲載
今年は「台湾観光の年」だそうで、故宮博物院は入場無料、他にも各地でイベントが用意されているそうだ。到着してすぐ台北駅を拠点に基本的な観光スポットを一周し、屋台巡りに出掛けた。台北はタイと香港とソウルを混ぜたような雰囲気。韓国にも屋台はたくさんあるけど、種類の豊富さと安さでは台湾に負ける。
特に何が食べたいという訳でもなく、人が群がっているところがあれば覗いて、身振り手振り「同じ物をください」。臭豆腐、パパイヤミルク、小籠包、ゼリー類、牛肉ソースをかけたご飯に野菜炒めなど、休む暇もなく延々と食べてしまった。自分が何を食べたのか名前がさっぱり分からないのが情けないが、何でもおいしい。臭豆腐は文字通り臭いがかなりきついけど、歯ごたえ十分。
その夜、やっとプリントしてきた旅行記を読んでみた。不思議なことに韓国人と日本人では、お薦め観光スポットやレストランが微妙に違う。「鼎泰豊」は日本では大変有名らしく必ず行くように書いてあったが、韓国人の旅行記には全く出てこない。逆にプルゴギに似ている「モンゴリアンバーベキュー」の話ばかり。
日本人のほとんどが映画「悲情城市」のロケ地となった「九」を薦めているが、これもまた韓国人は誰も知らないみたいで、クレオパトラやいろんな形をした岩が海岸に立ち並ぶ「野柳海洋公園」が頻繁に出てくる。地図を見ると、市内から1時間程離れた基隆港を基点にともに遠くないところにあったで、両方行ってみることにした。
行ってきた感想は、「どっちも写真と違うじゃないか!」の一言。そして見事に「九」は日本人だらけ、「野柳」は韓国人だらけ! ガイドブックの威力はすごい。帰りは陽明山経由バスに乗り、花見をする計画だったが、ローカルバスを乗り継いで行った個人旅行だったので歩き疲れ、バスの中で爆睡。気がついたらもう台北市内だった。もったいない! 夜は龍山寺と夜市でまた食べ歩き。
本当は台北の電脳街に行き、その感想をコラムに書くつもりだったが、食べることに夢中で行くのを忘れた。次回はちゃんと行ってこようっと。
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