旅-経営者の目線-

<旅-経営者の目線->46.四国の旅-(2)道後・屋島・淡路島

2004/02/02 15:27

週刊BCN 2004年02月02日vol.1025掲載

 四万十川源流の東津野村から四国山脈を越えて、川沿いの道を通り道後に着いた。道後は3000年の歴史を誇る我が国最古の温泉地で、人気があり活況を呈している。特に四国全域に高速道が整備されてから観光客が目立って増えているという。近辺には見どころが非常に多い。

 由緒ある道後温泉本館や松山城も目玉のひとつだが、私はアーケード商店街に強く心を惹かれ、何度もここを訪れている。各地の有名温泉地でぶら歩きを楽しむ情緒豊かな売店街がなくなって、大きなビルが立ち並ぶ、無粋な温泉地になってしまった。そうした中でここは店の数も多く、品数も揃っていて、大勢の浴衣姿の遊客がぶらついていた。失われた温泉情緒を今に残す道後の魅力を、同行の役員諸君も充分満喫してくれたのではないか。

 源平の古戦場として名高い屋島は、瀬戸内海に突き出た溶岩台地で標高292メートル、守るに易く攻めるに難しい要害である。この日は残念ながら雨で視界不良だったが、晴れた日には塩鉋諸島など左右に拡がる瀬戸内海の眺望が素晴らしい。古戦場跡も深い霧で全く見えなかったので別の日に撮った写真を載せておいた。

 大鳴門橋を渡って淡路島に入った時に、渦潮らしき潮流を見ることができたのはラッキーだった。

 私の尊敬する偉人高田屋嘉兵衛の生地を訪ね、3年ぶりに記念館と日露友好の像に再会し感激を新たにした。役員諸君も嘉兵衛の生涯には深く感動したようで、熱心に見て回っていた。
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