旅-経営者の目線-

<旅-経営者の目線->42.オーストラリアの旅 I-(3)シドニーと砂漠

2003/12/01 15:27

週刊BCN 2003年12月01日vol.1017掲載

 1996年6月、メーカーの招待で10年ぶりに再びオーストラリアを訪れた。今回は、シドニー、エアーズロック、パースを回る6泊7日の旅で、JTB現地駐在のベテラン小沢さんが全行程を我々3人に同行してガイドをしてくれたので、思い出に残る楽しい旅になった。

 成田発、約9時間でシドニー空港に着き1泊。翌日は終日、定番の市内観光コースを回り、湾内クルージングを楽しんだ。また大陸横断鉄道発着駅のシドニー駅を訪れ、ホームに停車中の列車を背景にして、ワンショット。夜はオペラハウスで盛大な式典とパーティーに参加した。

 翌朝シドニー発、広漠たる砂漠とまだらな草原地帯を眼下にして飛ぶこと4時間、エアーズロック空港に着き、ホテルで昼食。ホテルの周辺に深紅の花をつけた濃い緑の野草を見つけ、その美しさに驚嘆。

 初めて見る乾燥地帯の草や木に興味を抱き、辺りを散策した。草は乾燥に耐えて表皮が固く、中には松葉のように細く長い草があった。しかも、その根が深く伸びて地下の水脈に達したものだけが大木に成長するという。

 その後、オルガ岩群観光に向かう。大平原の一画に忽然とオルガとエアーズロックが僅か東西に32キロ離れて立っている。何れも赤褐色の岩山であり、オルガは丸味を帯びた小高い岩が30程並んでいた。近くで見ると意外に大きく、その岩肌は浸食されて無数の穴が開いている。

 夕方近く、有名な「エアーズロックのサンセット」を見るべく、その近くへ移動した。夕日に映えて鮮やかな赤褐色から黒褐色へ刻々と変化してゆく雄姿が感動的であった。
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