旅-経営者の目線-

<旅-経営者の目線->36.ヨーロッパの旅 V-(4)アヴィニヨン・パリ

2003/09/08 15:27

週刊BCN 2003年09月08日vol.1005掲載

 14世紀に一時ローマ法王庁があったアヴィニヨンは、堅固な城壁に囲まれ、中世の雰囲気を色濃く残す都市である。法王庁のあったノートルダム寺院は城塞のように丘の上にそびえ立っていた。歌で名高いアヴィニヨン橋は、なぜか洪水で半壊したままの姿でローヌ河に架かっていた。旧市街の通りは、鬱蒼と生い茂ったゴツゴツと太く逞しいプラタナスの街路樹が道に覆いかぶさっていた。

 夕方アヴィニヨンを発ち、高速列車TGVで旅の終着地パリに向かった。翌朝郊外の近代的高層ビル街の中にブル社を訪問。パリにも本格的なオフィス街があることを知った。

 午後、凱旋門やシャンゼリゼ大通り、モンマルトルの丘、そしてエッフェル塔やノートルダム寺院など、なじみの名所を一巡した。

 その日は10月9日。私と沖縄OCCの板井社長が1日違いの誕生日だったので、夕食前に大きな花束とケーキが用意され、バンドつきで華やかに皆さんに祝って頂いた。

 パリ最後の夜、そして前後5回の私のヨーロッパ旅行の最後を締めるにふさわしい記念すべき夜になった。

 南仏を中心にした今回の旅は、天候にも恵まれて大変楽しい旅だった。私のあこがれの土地であっただけに、美しいコートダジュールの海岸風景や、アルルを中心にしたプロヴァンスの魅力に、すっかり酔いしれてしまった。

 いつまでも名残惜しく、忘れがたい、そんな旅だった。
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