ReynaとSing&Swing
<ReynaとSing&Swing>7 Chove chuva(The Constant Rain)
2003/05/26 15:26
週刊BCN 2003年05月26日vol.991掲載
私は、雨の降るこの季節が意外と好きで、とくに休日の朝は、マイケル・フランクスやボズ・スキャグスのサウンド(歌声)で目覚めさせてもらい、アールグレーのホットティーを素敵なダーリンにベットまで運んでもらう…なーんて朝が迎えられたらなあと思う今日この頃です。
♪雨 あめ 降れ ふれ-♪って、感じのこの曲はセルジオ・メンデスのブラジル'66が歌ってヒットした曲ですが、セルメンといえば、やっぱり「マシュ・ケ・ナダ」!何たってサンバは盛り上がります。
実は私、ジャズを歌う前からボサノバ、サンバは大好きでブラジルサウンドに結構はまっていました。最初はアストラット・ジルベルトやジョアン・ジルベルト、アントニオ・カルロスジョビンの歌を聴いて覚えたものです。「おいしい水」、「メディテーション」、「Wave」、「トリステーザ」。
なかでも、「黒いオルフェ」は、この映画のビデオを借り、何回も見て、唄を覚えたものです。
神話を土台としたこのストーリーは、舞台はリオのカーニバル。数々のブラジルサウンドをバックに、烈しく甘くせつない男女の恋物語。
この映画を見てすぐ、あこがれのブラジルに行ってみたいと思ってから早5年、未だに行けてないのが残念。
最近では、ジョイス、ジャバン、ドリィ・カイミ、ミルトン・ナシメントの曲を聞き、スキャットの魅力や楽しみを覚え、私自身もライブでスキャットを交え歌ってます。
また、ブラジル人ではないのですが、アンリ・サルバドーレ。ボサノバをフランス語で唄うこのおじいちゃんの歌声は、甘く、せつなく、グッときちゃいます。
これからの季節、ボサノバ、サンバでうっとうしい雨を吹き飛ばし、夏にまっしぐらしたいですね。♪ラヤ・ラーヤ・ラヤララー♪誰か私をブラジルに連れてって!
●Chove chuva(The Constant Rain)―ふりつづく雨―
1966年 作詞・作曲/ジョルジ・ベン、英詩/ノーマン・ギンベル
[村本玲奈]
ジャズシンガー。兵庫県生まれ。血液型はA型。大阪のダンスコンテストに出場し、2度優勝。その奨励金をもとに単身渡米、さまざまなジャンルの音楽に接する。帰国後、歌手デビュー。1986年から本格的なジャズシンガーを目指し、ライブハウスを中心に活動中
- 1