旅の蜃気楼
懐かしい名前
2003/04/28 15:38
週刊BCN 2003年04月28日vol.988掲載
▼名前には人の思いが詰まっている。例えば「弥生」。いい響きである。前号のキーパーソンを飾った平松康三さんが設立した会社名だ。新会社の母体となったインテュイットの商品名を社名にしたわけだ。その商品「弥生」の生みの親はインテュイットの母体の1つである日本マイコン創業者の小池隆彦さん。現在、ネットシステムズの社長だ。「東京に弥生という名前は2つあるんですよ」と、関西弁で、楽しげな顔で教えてくれたのはその昔の小池さんだ。
▼インテュイットの母体はもう1つある。ミルキーウェイだ。商品名は大番頭。創業は1980年1月28日、資本金200万円。創業の地は本郷3丁目。BCN編集部のすぐ近く。倫敦亭という喫茶店(カレーが美味しい)の2階。八畳一間、風呂は倉庫に使った。燃えるような情熱が今を形作っている。懐かしい吉井秀元さん(現在、ピクシス情報技術研究所社長)の名刺が出てきた。今が明日をつくる。(本郷発・笠間 直)
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