ReynaとSing&Swing
<ReynaとSing&Swing>2 It don't mean a thing(If it ain't got that swing)
2003/04/14 15:26
週刊BCN 2003年04月14日vol.986掲載
-スイングしなきゃ意味ないね-
この曲をご存知の方は多いと思います。デューク・エリントンが作曲し、ベニー・グッドマンによる“スウィング黄金時代”を築き上げるきっかけになったとされている曲です。なんと、エリントン様が当時のジャズの流行最先端をいっていたわけですよねー。すごーい! 私もこの曲は大好きで、ライブ・ステージで、ラテンと4ビートのリズムでノリノリにアレンジして、唄っていますよ。
私がデューク・エリントン様の曲を知るきっかけになったのは、たしか15年前に、ブロードウェイ・ミュージカル「ソフィスティケイテッド・レディーズ」が東京は新宿の厚生年金会館で行われた時のことです。
その頃私は黒人ダンサー、グレッグ・バージ(世界一のタップダンサー、ブロードウェイミュージカル「ウイズ」で3年半もの間絶賛され続ける)が大のお気に入り。その彼がナントこのミュージカルに出演すると聞いていたので、ありとあらゆる知り合いのコネを使って、やっとの思いで前から5番目のど真ん中の席のチケットをゲットすることができ、見に行ったのでした。
そのショーはデューク・エリントンの数々の名曲で、ダンスあり、歌あり。観衆を飽きさせることなく、もうステージ上はエネルギーいっぱいで私自身興奮してしまいました。そのなかでもひときわ目を惹く素晴らしいシンガーがいました。そうです。この曲を歌っていたディー・ディー・ブリッジウォーターだったのです。それからというもの、彼女のCDを買って聴いているうちに、とりこになってしまいました。
その後また、彼女との出会いがありました。それは東京・青山にあるブルーノート。今度はジャズシンガーとしての彼女でした。最初の出会いから十数年たった彼女でしたが、すごい、やっぱりスウィングしていました。ジャズはスウィングしなきゃ意味ないよね-!!
●It don't mean a thing(If it ain't got that swing)
1932年、作詞/アーヴィング・ミルズ、作曲/デューク・エリントン
お薦めはミルズ・ブラザーズ、アーネスティン・アンダーソン、アニタ・オディエラ・フィッツジェラルド。
[村本玲奈]
ジャズシンガー。兵庫県生まれ。血液型はA型。大阪のダンスコンテストに出場し、2度優勝。その奨励金をもとに単身渡米、さまざまなジャンルの音楽に接する。帰国後、歌手デビュー。1986年から本格的なジャズシンガーを目指し、ライブハウスを中心に活動中。
- 1