BCN FORUM
民間の胸を借りる
2003/04/07 15:27
週刊BCN 2003年04月07日vol.985掲載
郵政公社では中期経営計画で、06年度の当期純利益で3兆9500億円という目標を示した。目標達成のために、郵便と郵貯、簡保の3事業本部制として独立採算的な体制を敷き、経営企画部門を新設することで、全体の政策問題や3事業本部の相乗効果を追求。日本国内に加え、世界を視野に入れた展開も図る。「中期計画を達成するために、事業改革を毎年少しずつ進めるのではなく、1-2年に凝縮して進めていく」方針だ。
旧郵政事業庁が日本郵政公社となり、「果たして黒字化を達成できるだけの経営体制を整えられるのか」という見方が強い。これについて生田総裁は、「利益を追求するためにコスト削減と生産性の改善を徹底的に行う」と強調。
「公社化により、ほかの民間事業者を圧迫する可能性が出てくるのではないか」という見方については、「小包分野では国内で5.8%とわずかなシェアしかない。そのため、われわれが民間の胸を借りる立場だ」と否定する。
「黒字化の達成を目指すが、民間業者と争うことはしない」そうだ。
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