BCN FORUM

モチは餅屋

2003/03/17 15:27

週刊BCN 2003年03月17日vol.982掲載

 インターネットセキュリティ システムズ(ISS、林界宏社長)の不正侵入検知ソフトの新製品発表会で、ウイルスを24時間365日監視する同社のセキュリティ監視センター「SOC」を見学する機会があった。

 センター内にあるネットワークのトラフィック状況などを映し出す大型プロジェクタの映像は、画像が少しでも乱れると、即時に自動修正ができるようになっている特注品。やや緑色がかった蛍光灯も特注で、これはプロジェクタの映像を見やすくし、パソコン画面への光の反射を防ぐためでもあるという。

 「エンジニアが集中して画面を見られるようにするため」(徳田敏文・マネージドセキュリティサービス部部長)と徹底している。

 しかし、最も印象深かったのは、同社オフィスの入り口。入室するための鍵は、なんと自転車のハンドルグリップのような形。

 そのグリップを握ると、手の甲の静脈を特殊なセンサーが感知・認証して、開錠する仕組み。「指紋認証だと、汗などで感知しにくい時がある。手の甲の静脈では、指紋と同じレベルの精密さで、スムーズに認証が行える」(徳田部長)。

 セキュリティベンダーの安全対策はさすがに一枚違う。まるで、不正侵入検知の重要性を身をもって訴えているよう!?
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