クロのちょっとブレイク
<クロのちょっとブレイク>8 沖縄の大福は絶品であった
2003/02/24 15:26
週刊BCN 2003年02月24日vol.979掲載
実はプロフィールにも“オセンベと甘いもの、特にアンコには目がない”と書いてある甘党。たまに地方へ行くとおみやげはいつでも和菓子。名物が蒲鉾だろうと鰻パイだろうと関係なくおまんじゅうやら草大福を買ってパクついている。
ただし、アンコなら何でもいいって訳じゃない。甘いもの好きなら誰もが一度は経験あるアレね。ツブ餡がいいかコシ餡派かってこと。
どっちでもいいのに何であんなに盛り上がるのかってくらいケンケンガクガク。我が家でも母親はコシ餡、父はどちらもOK、私はツブ餡派と見事に美しく(?)分かれている。
上品だがマヌケな食感のコシ餡に比べ、ワイルド系歯触りが何ともオツなツブツブアンコの方が断然いい。
それに、過剰包装したブランド品よりヒゲカワに包んでくれる地元の小さなお店のものが好き。見た目は普通でも無添加無着色&ハンドメイドのヌクモリとこだわりが一口ずつ伝わってくる。
こだわりと言えばこれまで食べた大福餅の中で一番と言っていい逸品のお話です。
沖縄名産ワンサとあれど、街の市場で売っていた手作りの大福ってば、とてもデカイ。平均サイズは直径10センチの厚さ5センチ。でも大きさバラバラ。中にはアンコがはみ出てるのもある。ほの甘いツブ餡がたっぷり入ってまわりは柔らかいおもちでうっすら包んだオリジナル。
その場で1つペロリ。あんまり美味しくてもう1つ小さ目をペロッ。1日に30コしか作らない“地元のお茶受け”だとか。もうおみやげは決定です。和菓子ファンの友人や家族に食べてもらいたくて残りを全部独り占め。
おばさん曰く、“東京からわざわざ、物好きだねぇ。すぐ固くなるけど冷蔵庫に入れるんじゃないよ。明日になったら焼いて食べな”。もちろん、食べた全員が口を揃えて、うまい!
形は悪いのになんとさっぱりした甘さ!と評判上々。1つ80円也。今でもおばさん、元気で売ってるかなぁ。
[襟川クロ]
年間600本もの新作映画を制覇する元気印の映画パーソナリティ。BAY―FM「アクティブ・ウィークエンド」、COMING SOON TV「クロのムービーデリバリー」ほかに出演中。新聞、雑誌の連載から映画インタビュー、MCまでオールマイティにカバーする。
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