北斗七星
北斗七星 2002年12月9日付 Vol.969
2002/12/09 15:38
週刊BCN 2002年12月09日vol.969掲載
▼実際には何が伸びているのか。調べてみると6月以降、120GBが急成長、10月には80GBを抜いた。11月の場合、全体に占めるシェアは、120GBが28.9%、80GBが22.9%で、合わせると51.8%となり、50%を超えた。実売台数で見ると、60GB以下のモデルもそう売れ行きを落としているわけではなく、市場構造としては大容量モデルがオンされた形になっている。
▼こうした数字を見ていると、本体を買い替えずにハードディスクの増強で間に合わせるユーザーが増えているんだなと思う。OSにしろ、CPUにしろ、普段使うだけなら不満のないレベルに入った。最新バージョンに急いで買い替える必要もないが、ハードディスクは安くなっていることだし、取り敢えずディスクだけは増強するか、という冷めたというか、パソコンの本質を分かってきたユーザーが増えているということなのだろう。
▼本体メーカーには短期的に大変だが、中長期で見ればこうしたユーザーをこそ大事にして、買い替える気を起こさせるパンチ力を持ったマシンを開発しなければならないということだろう。
- 1