▼周辺機器メーカーがパソコンレスを加速させている。パソコン本体は依然回復の兆しが見えないだけに、周辺機器メーカーも必死である。ちなみに、パソコン本体について、BCNランキングで1-8月累計の前年同期比伸び率を見ると、台数はマイナス28％、金額はマイナス26.9％で推移している。秋には回復という業界の願望はついに叶わず、先行き見通しも相変わらず展望が開けずにいる。

▼そうしたなか、周辺機器分野では、プリンタメーカーがパソコンレスでデジタルカメラから直接プリントできる方向を模索している。まだ軌道に乗ったとはいえないようだが、やはりBCNランキングで前年同期比を見ると、インクジェットは台数がマイナス20.8％、金額がマイナス24.3％で推移。本体に比べて、ほんのわずかだが落ち込みは小さく、多少の効果はあるようだ。

▼MOやCD-R/RW業界でも、デジカメから直接パソコンレスで保存させる方向を模索。本気でキャンペーンに乗り出そうとするところもある。デジカメからというところが共通しているが、デジカメがそれだけ大きな産業になり、一応は伸びているところも魅力なのであろう。ちなみに、デジカメは台数6.9％増、金額1.8％増で、ひと頃の勢いはないが、伸びてはいる。特に輸出は好調で、欧米でも売れはじめているため、ここ当分は伸び盛りと見られる。ユビキタス時代の到来がいわれるが、静かに、静かにその方向に進んでいるようだ。