BCN FORUM

一家に一台

2002/10/14 15:27

週刊BCN 2002年10月14日vol.961掲載

 富士通研究所がダルマ型のパーソナルロボット(パソロボ)「マロンワン」を発表した。20万円を切る価格で2年以内に製品化する。8年後の2010年、国内のパソロボ市場が今のパソコンと同じ2兆円規模に成長すると踏んでおり、早期の製品化を目指す。

 このパソロボ、実はウィンドウズCE搭載の「動くパソコン」。家電の操作や、介護福祉の手助けをする。ウィンドウズを採用したのは、電子メールを読み上げたり既存のパソコンやネットとの互換性を低コストで実現するため。

 2010年といえば、団塊世代が引退し始める時期。同社ペリフェラル研究所長の内山隆取締役は、「高価な二足歩行や音声認識がなくても、介護福祉の市場をうまく捉えることで、大きな市場を創れる」と、現行のダルマ型キャタピラ走行でも十分行けると言い切る。

 ちなみに、2025年にはパソロボ市場が6兆円になるとのこと。団塊ジュニアの引退を見込んでかどうかは不明だが、価格が20万円そこそこ。もうちょっと色っぽかったら、我が家にも1台欲しい?
  • 1