パソコンじたばた日記
<パソコンじたばた日記>最終回
2002/09/30 15:26
週刊BCN 2002年09月30日vol.959掲載
嬉しい理由は色々とあるが、中でも「3Dフィッシュアクアリウム」というスクリーンセーバーとしても使えるソフトを発見したときには、「ををっ」と歓声を上げた。ディスプレイを水槽に見立てて泳ぎ回る熱帯魚たちの、まあ何とリアルで美しいことか。立ち上がる気泡の「こぽこぽ」いう音の、何と涼しげなことか。ただでさえ水族館好きの私である。まるで私のために開発されたソフトのようだとばかり、早速スクリーンセーバーとして設定した。
だが、ここにも「じたばた」のタネはあった。
その「3D」が、きちんと機能しないのだ。いや、起動した当初は設定した時間で、ぱっと水槽画面になる。「こぽこぽ」という涼しげな音も出る。だが、何かの拍子で、画面だけが通常のものに戻ってしまう。そして、「こぽこぽ」だけが残るのである。つまり、音はすれども姿なし。
はて。どうしたことか。
マウスを動かしてみる。キーを叩く。だが、「こぽこぽ」の音は消えない。画面下のバーには、「3D」が起動していることを示すアイコンは出ていない。水槽の画面が見えているときには涼しげな音でも、仕事中にずっと聞かされるには、「こぽこぽ」はうるさい。
購入時に組み込まれていた「お試し版」では駄目なのかと、インターネット経由で正規版を購入した。でも、結果は同じ。仕方なくパソコンを再起動させようとすると、シャットダウン寸前に、まるで隠れん坊をしていたかのように、バーに「3D」が一瞬だけ、現れるのである。一体、これはどういうことなのだろうか。
今、「こぽこぽ」の音は設定から外している。そして私のパソコンは、時々、「気が向くと」涼しげなアクアリウムの画面になる。ああ、パソコン道は果てしない。私の「じたばた」は、まだまだ続きそうな気配である。
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