パソコンじたばた日記
<パソコンじたばた日記>第11回
2002/09/16 15:26
週刊BCN 2002年09月16日vol.957掲載
ことの発端は一通のメール。知人からの、「ウイルスに感染したらしい」という連絡だった。もしかすると既にアドレス帳に記載されている全員に、ウイルスつきメールを送信してしまったかも知れない。ついては至急チェックされたし、といった内容で、ウイルスの性質にチェック方法、削除の方法も記されていた。
当時、我が家のパソコンは原因不明の瀕死の状態で、もう買い換えなければならないかも、と諦めかけていた矢先だった。だが、そのウイルスが原因だったのかも知れない! あまりのタイミングの良さに、私は飛びつくようにしてチェックを行った。すると……。
あった! 言われたとおりのファイルが見つかったのである。私は嬉々としてファイルを削除し、さらに、これは一刻の猶予もならないとばかり、自分のアドレス帳に記載されているすべての人に警戒警報を発した。
我が家の電話がパンクしたのは、それから1時間もたった頃だろうか。
「知らないの? あれ、有名なデマメールなんだよ!」
「削除したら駄目なんだよ。正常なファイルなんだからっ」
「バカだなあ!」
などなど。次から次へと電話の連続になってしまったのである。私は大あわてだった。冷や汗脂汗だった。そして急いで全員に「お詫びメール」を飛ばしたが、その間にはメールでも同様に「デマメール」であることを知らせてくださる返信が山積みになった。
いくらデマでも、あれはシャレにならない。きっとNTTも怒っている。
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