旅-経営者の目線-

<旅-経営者の目線->12.ハンブルグ・ハノーバー

2002/09/02 15:27

週刊BCN 2002年09月02日vol.955掲載

 ハンブルグはロンドンから空路1時間20分、ベルリンに次ぐ西ドイツ第2の都市で、エルベ河に面したドイツ最大の港町である。北欧に近いせいか、4月末というのに寒さが厳しいのに驚く。

 一部に戦争の傷跡が残っていたが、古い市庁舎や街並みと並んで、アメリカ風の高層ビルが建っている。広々としたアルスター湖は樹木に囲まれ、湖畔には高級邸宅や別荘が建ち並ぶ落ち着いた美しい湖である。巨大な船が停泊するハンブルグ港を見た後で、デパートや商店街を回ってショッピング、ロンドンよりもずっと活気があった。

 夕食後レーパーバーンの有名な“飾り窓”を視察した。そこは各国船員や労働者のために公認されたレディ達の夜の街であり、実利を重んじるドイツらしい一面を見た思いがした。

●ハノーバー

 いよいよ今回の旅行の主目的地であるハノーバー・メッセに向けて、バスが出発した。市内を抜けてすぐアウトバーン(高速道路)に入る。四方のどの国境へも3時間で行ける高速道路として、ヒットラーが国をあげて造ったものである。最低速度40キロ、最高は無制限、どの車も100キロ前後、中には130キロで走っている。ハンブルグから1時間半で到着した。

 ハノーバー・メッセはヨーロッパ最大の工業見本市で、大阪万博会場の3分の2の広さがある。駐車場は万博を遥かに超える物凄い広さだが、大変な車の数で駐車場の周囲まで埋め尽くされていた。

 我々はさっそく1号館の事務機展示場を見て回った。電子複写機と電卓の全盛期で、世界各国の有名事務機メーカーが出展していたが、その中ではやはり日本の各メーカーの製品が断然光っていた。我社の扱い商品が揃って来場者の注目を集めているのを見て、誇らしくもあり、頼もしくもあった。
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