旅-経営者の目線-
<旅-経営者の目線->7.ハワイ島とカウアイ島
2002/06/17 15:27
週刊BCN 2002年06月17日vol.945掲載
この島の溶岩は非常に流動性が高いので、普通の火山のように美しい円錐形ではなく、山の裾野がなだらかに広がっていて、遠目には大きな丘のように見える。富士山より500mも高いとは到底信じられない山容である。
有名なキラウェア火山は島の東南にあって、1990年に噴火するなど、活発に活動している。ビジターセンターで迫力ある噴火のビデオを見た後で、展望台から火山の全貌を一望し、続いて火口を一周した。
巨大なカルデラ火口の至るところから白い蒸気が立ち昇り、硫黄の匂いが強く立ちこめている。広い範囲にわたって新旧の溶岩流が何層も重なった跡があって、大自然の驚異をまざまざと実感した。
ハワイ諸島はどこも季節風の関係で、島の東側は雨が多く西側は雨が少ない。ハワイ島も東側は樹木や滝が多いが、西側は晴れる日が多く空気も乾燥していて過ごし易い。高級リゾートホテルも西海岸のコナ周辺に集まっている。78年ここでリコーの故大植社長ご夫妻を囲んで屋外バーベキューを楽しんだことが、今懐かしく想い出されてくる。
カウアイ島には77年に行った。この島は若いハワイ島より数百万年も古く、ハワイ諸島最古の島で、ワイアレアレ山は全米一降雨量が多い。その大量の水が長い年月をかけて岩石を浸食してつくった、深い断層絶壁のワイメア渓谷は、リトルグランドキャニオンと言われるが、その名に恥じない壮大な景観で、私の予想を遥かに越えていた。
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