旅-経営者の目線-
<旅-経営者の目線->6.ハワイ・オアフ島
2002/06/03 15:27
週刊BCN 2002年06月03日vol.943掲載
明るい常夏の気候なので気軽な服装で行ける事や、日本人観光客が多いので、現地の人々にも親しみがあって、何とか日本語が通じるのが嬉しい。
1977年、東京リコー会としての初訪問以来、取引先の関係や社内役員会旅行、それに家族旅行など、何回もここを訪れたが、流石は世界の観光地、一度も期待を裏切られたことがなかった。
見所は色々あるが、そのなかでも、ワイキキの浜辺に遊び、カラカウア通りをぶらり散策し、美しいハナウマ湾で泳ぐことを第一に挙げたい。ダイヤモンド・ヘッドを背景に椰子の葉繁るワイキキの浜辺は終日海水浴客で賑っている。
ここは、人口の砂浜で、砂の流出を防ぐ仕掛けが目立たないようにしてあった。
最初の訪問の時にこれを見て、私はショックを受けた。当時日本では自然の砂浜を盛んに埋め立てたり、無粋なテトラポットを積上げたりしていた。
最近になって、日本海や太平洋の砂浜各地に流出を防ぎ、反対に砂を寄せ集める仕掛けを構築している例が散見されるようになったが、遅きに失したとは言え、喜ばしいことである。
メインストリート、カラカウワ通りは、道幅の広い割には車の通行が少なく、その上歩道が広いので、歩き易い。
通りの両側には一流ホテルや有名ブランド店が並んでおり、一つ裏の通りには飲食店が軒を連ねている。治安が良いので夜遅くまでショッピングを楽しんでいる人が多い。
ハナウマ湾は美しい珊瑚礁でできた遠浅の透明な海で、その海水の中を人馴れした魚たちが、足に触れんばかりに寄ってくる。暫くの間ここで魚と共に泳いだことは楽しい想い出になった。
最後に遊覧船から見たパールハーバーと戦艦アリゾナ記念館。戦中派の私にとって、ここには特別の想いがある。あの日、開戦の発表をラジオで聞いた時、極度の興奮と悲愴感に包まれたことを想いだし、万感胸に迫るものがあった。語るべき言葉もなく、じっと見詰めていた。
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