旅-経営者の目線-

<旅-経営者の目線->3.広大なアメリカ

2002/04/01 15:27

週刊BCN 2002年04月01日vol.935掲載

 ラスベガスを経て、グランドキャニオンに飛んだ。風景の好きな私は、人工の街ラスベガスよりも、大自然の脅威であるグランドキャニオンに心を奪われた。何千万年もかけてコロラド河が侵食した深さ千メートルを超す大峡谷を目の当りにして、感動感嘆の極み、暫くは声もなく巌頭に立ちつくしていた。

 ロスアンゼルスは人口900万、全米第2の都市で、その面積は関東平野に匹敵する広さがあり、大きな空港が5つもあるという。ニューヨークとの時差が3時間もあると聞かされ、今更ながらアメリカの広大さを認識させられた。流石は車社会の国だけに、市内の道路事情は素晴らしく、片道6車線のフリーウェイが延々と続き、十字路は全て大掛かりな立体交差になっていた。

 片側2車線の首都高などとの余りの違いに驚くというよりも、国内の政治行政の貧困に対して、激しい憤りを感じざるを得なかった。長い苦難の歴史を刻んできたリトル・トウキョウの町並みや、高級住宅街のビバリーヒルズについても、印象深かったが、それ以上に、世界の映画の都ハリウッドで歩道一面に多数の有名スター達の手形や足形を刻んだプレートが敷かれていたのを見て、深く感動した。素晴らしい発想と心から賞賛したい。
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