北斗七星

北斗七星 2002年3月18日付 Vol.933

2002/03/18 15:38

 

▼ハードウェア製品で今年に入って伸びている商品にはどんなものがあるか。BCNランキングを元に前年同月比の伸び率を調べてみた。最も伸び率が高いのは記録型DVDで、台数は1月3.8倍、2月3.6倍と絶好調だ。平均単価もあまり落ちておらず4万7000円程度を維持している。

▼LCD(液晶ディスプレイ)も好調で、台数は1月3.4倍、2月3.1倍だが、前年同月に比べると単価の落ち込みが大きく、金額の伸びは1月49%増、2月42%増で推移している。液晶パネルの値上げによる影響で、2月は平均単価が上昇。1月の5万9000円弱から2月は6万3000円弱になっているが、需要は底固い。一方、CRTは一気にシュリンクの道をたどっており、台数、金額とも65%減のペースだ。

▼そのほかの製品では、メモリカードが台数2倍前後、金額16.7%増、携帯オーディオが台数70%増、金額50%増ペース、USBが台数、金額とも20%弱の増、カードリーダーが台数は30%増ペースだが、金額はマイナスで推移。総じてサプライ系製品は堅調で、マウス、キーボードなどは横ばい、もしくは微減ペースを維持している。

▼大型製品では、デジタルカメラはほぼ横ばいだが、インクジェットプリンタは20%強の減で、パソコン本体の不振をもろに受けている。その本体だが、ノートも振るわず20%前後の減で推移している。デスクトップは30-40%減のペースだが、2月は1月より販売台数が多いという“異変”が起きている。単価も上がっており、1月の17万7000円に対し、2月は19万1000円となった。これはノートの18万8000円より高い平均単価となる。何はともあれ、流通在庫はそれほど抱えずに年度を越せそうなことを良しとしようではないか。
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