北斗七星
北斗七星 2002年2月4日付 Vol.927
2002/02/04 15:38
週刊BCN 2002年02月04日vol.927掲載
▼ナスダック・ジャパンが取り引きを開始したのが2000年6月19日。スタート当初には、上場企業の目標数は100社だったと記憶している。1年7か月が経過した現在、その数は82社。この数字について、「目標に届かなかったではないか」と見るか、「よくやった」とポジティブに見るかは、意見の分かれるところだ。
▼勝屋新社長体制の船出について、関係者はおおむね好感をもって見ているが、ナスダック・ジャパンに対しては、厳しい声も聞かれる。ソフトバンク・インベストメントの東証への鞍替えや、ソフトバンク・コマースのナスダック・ジャパン市場への上場申請取り下げ、1月23日午前中に発生したシステム障害による売買停止など、同市場を取り巻く環境は厳しい。先の記者懇親会では、「ほかの市場に比べて株式の流動性が低いのではないか」との質問も出た。勝屋新社長は「通常、発行済み株式の0.1-0.3%が日々の出来高。これはどの市場でも同じ。ナスダック・ジャパンの流動性だけが低いわけではない」と明確に否定した。くわえて「IPOのトレンドは今後も続く。質の高い優良企業を囲い込み、投資家、上場企業、証券会社それぞれに対するサービスを強化していきたい」と抱負を語る。新体制となったナスダック・ジャパンの動きは、市場関係者ならずとも気になるところだ。
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