Review Diary
<Review Diary>9.誰かの視線
2002/01/07 15:27
週刊BCN 2002年01月07日vol.923掲載
セレクトショップは、買い付けをするバイヤーのモノ選びの目が全てを決めるといっても過言ではない。メーカーやブランドを問わず、テーマやコンセプトに基づき、これと思うものをセレクト(選択)し、販売する。
消費者は、商品を通してモノ選びの「視線」に価値を見い出す。もちろん個々の商品価値は必須。そのうえで、そのショップが選んだ商品の集合体、すなわちショップが提示しているスタイルや世界観といった付加価値に魅力を見い出しているのだろう。
この魅力の源は、実は「レビュー」と非常に近いものだと思っている。このコラムの初回にも書いたように、対象となるものの価値を、個人の「視線」や「視点」で消化し、表現したものがレビューという行為である。一方、セレクトショップが提示するスタイルも、バイヤーを中心としたショップの「視線」を通して商品を集めることでできあがっている。
共感できる誰かの「視線」は、何かを選ぶ価値基準の1つとして、意外と大きな説得力をもっているのだ。 ファッションの世界ではすでにお馴染みのセレクトショップ。ここ数年、ファッションのみならず、家具や雑貨などを扱うショップが次々と出現し、人気を集めている。
セレクトショップは、買い付けをするバイヤーのモノ選びの目が全てを決めるといっても過言ではない。メーカーやブランドを問わず、テーマやコンセプトに基づき、これと思うものをセレクト(選択)し、販売する。
消費者は、商品を通してモノ選びの「視線」に価値を見い出す。もちろん個々の商品価値は必須。そのうえで、そのショップが選んだ商品の集合体、すなわちショップが提示しているスタイルや世界観といった付加価値に魅力を見い出しているのだろう。
この魅力の源は、実は「レビュー」と非常に近いものだと思っている。このコラムの初回にも書いたように、対象となるものの価値を、個人の「視線」や「視点」で消化し、表現したものがレビューという行為である。一方、セレクトショップが提示するスタイルも、バイヤーを中心としたショップの「視線」を通して商品を集めることでできあがっている。
共感できる誰かの「視線」は、何かを選ぶ価値基準の1つとして、意外と大きな説得力をもっているのだ。(レビュージャパン 事業統括マネージャー 澁川直子)
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