頭の中に幾つかの数式が浮かんでいます。「1981+40=2021年」「32+40=72歳」。私が『週刊BCN』を創刊したのは32歳の時、1981年10月15日のことでした。私たち株式会社BCNは、読者の皆さま、広告スポンサーの皆さま、取材先の皆さまとともに40年を歩んで参りました。この長い年月のご支援・ご協力に改めてお礼を申し上げます。
コンピューターの利用シーンが広がるにつれて個人が主役となり、人の活動に伴い発生する情報そのものが大きな価値を生むようになってきました。そうした変化は昨年からのコロナ禍で加速し、デジタル基盤が我々の社会活動や生活のすみずみまでを支える、文明史に刻まれる規模での大変化が始まりました。今はその入り口に立ったところです。社会は振り子のように揺れながら、徐々に変化の具体的な形を明らかにするでしょう。
目下最も注目すべきは、在宅勤務が世界のスタンダードになったことです。この就労形態の変化は、社会の広範にわたる制度や規定が変化しつつあることを意味します。世界中の家庭の“デジタル基地”化はますます進むでしょう。5年、10年、30年、50年。今年生まれた子どもが100歳を迎える時にはどんな社会構造になっているのか、興味は尽きません。『週刊BCN』『週刊BCN+』『BCN+R』はこの先もこうした変化を敏感に捉え、取材して情報発信をします。今後ともよろしくお願いします。
BCN創業者・会長兼社長
1981
創刊号
10/15号(vol.1)
大手メーカーのパソコン出揃う
性能・価格はいまだ各社各様
富士通、8ビットの「FM-8」でPC事業に進出
日本ソフトバンク設立
1982
6/1号(vol.11)
内田洋行 全国のパソコン保守網整備
ウチダサービスの14拠点で
世界初のCDプレーヤー発売(ソニー・日立・コロムビア)
NEC、16ビットCPU搭載の初代「PC-9801」発売
1986
2/17号(vol.152)
富士通 『FM16β』286搭載機発表へ
決算期商戦に標準合わせて
NEC、パソコン通信サービス「PC-VAN」開始
アップル、Macintosh用の日本語OS「漢字Talk」を発売
1989
7/3号(vol.313)
日本事務器 ネットワーク事業を推進
“OP拡販”の柱に
任天堂、「ゲームボーイ」発売
東芝、「DynaBook J-3100SS」発売
NHK、衛星第1・第2テレビ放送開始
1990
2/26号(vol.344)
ラオックス 秋葉原に大型パソコン専門店
50億円を投資し開店
日本IBM、DOS/V規格の「IBM DOSJ4.0V」発表
アップル、「Macintosh Classic」発売
1993
3/1号(vol.490)
キヤノン販売 ゼロワンショップで販売店支援
有力製品も品揃え
NTTドコモ、携帯電話「mova」サービス開始
富士通ゼネラル、 世界初のプラズマディスプレイ「プラズマビジョンM-21」発売
1995
1/16号(vol.581)
ソーテック パソコン流通で連合結成
エレコム他3社で
カシオ計算機、デジタルカメラ「QV-10」発売
マイクロソフト、「Microsoft Windows 95」日本語版を発売
1996
2/12号(vol.633)
大塚商会 量販店向け卸事業を本格展開
αランドも16店舗体制に
ヤフージャパン、ウェブ検索サービスを開始
NTT、「OCN」サービス開始
1998
6/15号(vol.748)
マイクロソフト パートナー制度を緩和
中小SIへの敷居引き下げ
マイクロソフト、「Microsoft Windows 98」日本語版を発売
セガ、「Dreamcast」を発売
2000
1/10号(vol.837)
富士通パーソナルズ 他社PCの販売開始
加盟店拡大へ戦略的展開
グーグル、日本語サービスを開始
内閣に情報通信技術戦略本部を設置
BSデジタル放送開始
2003
5/5号(vol.988)
DIS 中計で売上高1000億円上乗せ
松本新体制が強気の増収路線
ソニー、BDレコーダー「BDZ-S77」発売
キヤノン、デジタル一眼レフ「EOS Kiss Digital」発売
2007
9/24号(vol.1204)
CSAJ SaaS流通の実験開始
既存アプリも利用可能な基盤で
クリプトン・フューチャー・メディア、ボーカロイドソフト「初音ミク」発売
アップル、スマートフォン「iPhone」発売
2012
4/9号(vol.1427)
富士通と日立 進む子会社再編
「分散から集中」へ
マイクロソフトが「Surface」を発売
FacebookがIPOを実施
スマートフォン向けメッセンジャーアプリの台頭
2014
2/10号(vol.1517)
米IBM x86サーバー売却の衝撃
IT業界に広がる波紋
ソニーのPCブランド「VAIO」を引き継ぐVAIO株式会社が発足
米フェイスブック、「WhatsApp」を史上最高額で買収
2015
3/16号(vol.1571)
サイボウズ cybozu.comのユーザー
1万社突破
米デルが米EMCを670億ドルで買収
アマゾン、クラウド事業の業績開示
2016
8/1号(vol.1639)
日本IT団体連盟 53団体が加盟する
「IT連盟」発足
電力小売全面自由化開始
AI、IoT、FinTechなどのブームがピークに
2017
7/24号(vol.1687)
IBMに振り回されるVAD
イグアスがJBグループを離脱
ランサムウェア「WannaCry」が猛威
富士通のPC事業、レノボ傘下入りを発表
2018
8/27号(vol.1740)
NTT海外事業の再編
NTTデータにとってはもろ刃の剣
経済産業省「DXレポート」で“2025年の崖”問題を指摘
米IBMが米レッドハットを340億ドルで買収
2019
2/4号(vol.1762)
JCSSA PC買い替え特需はサービスシフトのラストチャンス
この年の業界の出来事「Windows 7」EOS特需が市場をけん引
ハードウェア市場でもサブスクリプション型ビジネスが拡大
2020
4/6号(vol.1820)
コロナ・ショック
IT投資の優先順位が激変
富士ゼロックスが「ゼロックス」ブランドとの決別を発表
新型コロナ禍対応でリモートワークが急拡大
“ 皆様からいただいたお祝いのコメント ” COMMENTS
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NECパーソナルコンピュータ株式会社
代表取締役 執行役員社長
デビット・ベネット様
創刊40周年おめでとうございます。NECPCは、2021年7月に10周年を迎えることができました。2019年にNEC「PC-8001」の発売から40周年を迎えさらに、ノートPC部門でNECPCとして10年連続BCN AWARDを受賞でき、貴誌が弊社のこれまでの潮流を導いてきていただいたことに感謝申し上げます。今後も貴誌のご期待に沿える情報をご提供できるよう尽力し、貴誌の発展を心より祈念いたします。
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日本マイクロソフト株式会社
執行役員 常務 パートナー事業本部長
檜山 太郎様
創刊40周年おめでとうございます。週刊BCNが、“パソコン黎明期”から、現在のクラウドサービスを中心とした世界まで、一貫して日本のIT業界の成長、発展に寄与されていること、また当社も微力ながらその歩みをご一緒させていただいていることを大変うれしく思います。日本の社会変革に向けたデジタルトランスフォーメーションの推進を引き続きご一緒できれば幸甚に存じます。
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株式会社野村総合研究所
代表取締役会長兼社長
此本 臣吾様
このたび、「週刊BCN」創刊40周年を迎えられましたことを心からお慶び申し上げます。貴紙は国内唯一の「IT業界紙」として、業界の発展に貢献してこられました。経済・社会のデジタル化がさらに加速する中で、貴紙によせられる期待はますます高まるものと考えます。貴社の益々のご発展を祈念いたします。
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ピー・シー・エー株式会社
代表取締役社長
佐藤 文昭様
創刊40周年を迎えられましたことを心からお慶び申しあげます。日進月歩で進化するIT業界において、常に最新の情報を広い視野で発信されてきた貴紙の功績と、記者・スタッフの皆様の努力に敬意を表します。当社も昨年には創業40周年を迎え、共にIT業界を生き抜いてきた戦友と感じております。今後も、変化の激しいIT業界において指針となる「週刊BCN」の情報に期待するとともに、 より一層のご発展を祈念いたします。
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応研株式会社
代表取締役社長
原田 明治様
週刊BCNの創刊40周年、おめでとうございます。 この記念すべき日を迎えられたのは、奥田会長をはじめ社員の皆様方のビジョンの精確さ、揺るがない信念、そして日々のご研鑽の賜物だと拝察いたします。 今後益々の貴紙のご発展ならびに、報道メディアとしての矜恃と責任を持ち続けられることを、心よりお祈り申し上げます。
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SB C&S株式会社
代表取締役社長 兼 CEO
溝口 泰雄様
この度は、創刊40周年を迎えられたことを心よりお祝い申し上げます。PCの時代が始まり、週刊BCNが創刊された1981年に弊社もソフトウエア流通事業を始めました。以来40年にわたり、ITビジネスの変化と成長の中を一緒に走り続けてまいりました。クラウド、AI、IoT、5Gといったテクノロジーの進化により、ICTビジネスの可能性はさらに高まっています。これからも皆さまとともに、ICTの力で日本の未来を切り拓く一助になりたいと思います。
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株式会社東芝
執行役上席常務・最高デジタル責任者
東芝デジタルソリューションズ株式会社
取締役社長
島田 太郎様
本年、週刊BCN創刊40周年を迎えられましたことを心からお慶び申し上げます。長年にわたり、「ものづくりの環」を支え、育むメディアとして、社会とICT業界の発展への貢献に敬意を表します。東芝は、デジタルの力でサステナブルな社会の実現に向け、共創のネットワークを広げています。BCNが「ものづくりの環」を支えるメディアとして、ますます発展されることを祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせて頂きます。
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エレコム株式会社
代表取締役社長
柴田 幸生様
このたび創刊40周年を迎えられたこと、心よりお祝い申し上げます。大きな節目を迎えられたことは、ひとえに奥田会長をはじめ、社員の皆様方の並々ならぬ御尽力の成果であると敬意を表します。またIT業界における国内唯一の産業専門紙として、業界の活性化と発展に多大な貢献をされてきたことに、改めて深く感謝申し上げます。創刊50周年に向けて貴紙のさらなる飛躍を祈念いたしまして、お祝いの言葉とさせていただきます。
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株式会社インターコム
代表取締役会長 CEO
高橋 啓介様
「週刊BCN」創刊40周年、誠におめでとうございます。弊社も来年創立40周年を迎えます。「週刊BCN」とは、まさにこの業界を共に歩んできたといえます。大変感慨深いものがございます。貴紙の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます。
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一般社団法人ソフトウェア協会
会長
荻原 紀男様
週刊BCNの創刊40周年を心よりお慶び申し上げます。毎週、IT業界の最新トピックスや業界動向、技術動向などをきめ細かく取り上げ有益な情報を提供頂くとともに、当協会の会員企業の最新状況についても平素より記事にして頂いており大変感謝している次第です。今後とも、変化の速いIT業界の道しるべとして週刊BCNの役割の重要性は不変であり、貴社の益々のご発展を祈念してお祝いの言葉とさせて頂きます。
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さくらインターネット株式会社
代表取締役社長
田中 邦裕様
このたびは、御紙創刊40周年を迎えられたとのこと、心よりお祝いを申し上げます。 皆様の弛まぬご努力により、今日までゆるぎないご盛業にあられますことは、喜ばしい限りと存じます。 改めまして、これまでのご功績に敬意を表しますとともに、今後ますますのご躍進を心よりお祈り致します。